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掲載日:24.05.01

国土交通省/航空貨物輸送量、国内・国際ともコロナ前まで回復せず

 国土交通省は、2023年(暦年)の航空輸送統計を公表しました。国内定期航空輸送の貨物重量は、幹線が43万1370トン(前年比3.1%増)、ローカル線が12万5863トン(同5.8%増)の合計55万7233トン(同3.7%増)と2年連続増加したものの、コロナ前の19年以前の水準より約3割減少しています。一方、国際航空輸送の貨物重量は136万2090トン(同12.2%減)で2年連続減少、トンキロベースでは78億6819万トンキロ(前年比13.5%減)と2年前より24%減少しており、激しい落ち込みとなっています。
 国内定期航空輸送の貨物重量は、コロナ前は80~90万トン台で推移していましたが、コロナ以降は50万トン台にとどまっています。トンキロベースでみてもコロナ前の8~9億トンキロ水準に対して6億355万トンキロにとどまっています。旅客数が1億397万人でコロナ前の1億人台まで回復したこととは対照的です。
 上位路線をみると、1位は羽田~新千歳です。前年3位から12%伸長して11万3508トンまで回復しました。2位は羽田~那覇の11万905トン、3位が羽田~福岡の10万935トン、4位が羽田~大阪の4万7554トンでした。
 国際航空輸送の方面別実績は、中国・韓国以外のアジアが前年比19.9%減の44万8608トン、米大陸が同20.2%減の39万8544トンと大きく落ち込みました。中国路線はほぼ横ばいの31万7706トンでした。