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NXトピックス:
掲載日:24.05.01

日本通運/北海道恵庭市に、半導体関連産業に対応した新倉庫「NX-TECT Hokkaido」を開設~半導体関連産業の発展をロジスティクスからサポート

 NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社、日本通運は、北海道恵庭市に半導体関連産業に対応した新倉庫「NX-TECT Hokkaido」を開設し、今年8月から稼働予定です。「NX-TECT Hokkaido」は主に、最先端ロジック半導体の国産化を目指すRapidus社の半導体製造工場「IIM※-1」(北海道千歳市)に関わる物流業務を行い、半導体関連産業の発展をロジスティクスからサポートします。


「NX-TECT Hokkaido」外観イメージ


 現在、北海道千歳市では、世界最先端の半導体の開発および生産を行うRapidus社の工場「IIM-1」の建設が進められており、今後、半導体関連企業の集積とともに周辺エリアの物流需要の増加が予想されています。
 NXグループは、「NXグループ経営計画2028」において、半導体関連産業を重点産業と位置付け、半導体に関連した物流の取り組みを加速させています。このたび日本通運は、Rapidus社をはじめとする半導体関連産業に対してEnd to Endのソリューションを提供するための拠点として、北海道恵庭市に半導体関連産業に対応した新倉庫「NX-TECT Hokkaido」を開設し、今年8月から稼働を開始します。
 同倉庫は新千歳空港から約20km、JR札幌貨物ターミナルから約22km、苫小牧港から約40kmと、航空・鉄道・海運のそれぞれの拠点から近く、半導体製造に関わる一般材料の保管業務を行う物流拠点として優位な立地にあります。空調設備を完備し、最適な温湿度帯での保管に対応しています。各フロアや区画ごとにセキュリティを設け、非常用発電も設置し、災害時にも稼働可能な体制を整えています。2025年1月には、苫小牧市において、北海道で需要拡大が見込まれる半導体製造工程に必要な化学品、高圧ガスなどの危険品保管需要に対応した、多機能物流拠点を新設予定です。
 また、日本通運は、「IIM-1」への本州発の部材の輸送手配を行う“取りまとめ業務”の1社に選定されました。日本通運の拠点である山口県岩国市の大竹ターミナル及び東京都品川区八潮のエフ・プラザ東京L棟が中継基地となり、ターミナル業務を行います。サプライヤー各社の部材を集約し、安全かつ効率的な輸送を実施することで、Rapidus社の生産体制をサポートします。

※IIM...Innovative Integration for Manufacturingの略語。