物流用語に強くなろう:
掲載日:17.06.06
サプライチェーンとバリューチェーン(Supply Chain & Value Chain)
サプライチェーンは、原材料・部品の調達から生産、流通、小売りを経て消費者に届くまでのプロセスのこと。モノの流れに着目しています。
バリューチェーンも同様に、顧客に商品やサービスを届けるプロセスを指しますが、価値(利益)に着目しており、どのプロセスで価値を生み出しているか、強み・弱みはどこかを分析し、戦略の方向を探る際に活用されます。
バリューチェーンは、1980年代半ばに米国の学者マイケル・ポーターが、サプライチェーンに価値を加えた概念ということで提唱しました。
物流に関して、サプライチェーンはモノに着目しているため、納期、在庫、コストを最適化するための物流戦略は最重要テーマに位置づけられます。
一方、バリューチェーンはメーカーの場合、価値を生み出す調達・製造・販売などに重点が置かれます。このため、物流(戦略)は二の次という意見と、例えば納期や鮮度を保つための保管・配送は不可欠であり物流は重要という意見に分かれています。