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掲載日:24.03.06

NLJとLM/CO2排出量把握の実証開始~「みちびき」の高精度位置情報を活用

 位置情報分析サービスを提供するLocationMind(東京都、以下「LM」)は、NEXT Logistics Japan(NLJ)と共同して、準天頂衛星システム「みちびき」の高精度位置情報と信号認証技術を利用したCO2排出量モニタリング支援ソリューションの実証実験を開始(1~2月)しました。これは、内閣府主催「2023年度みちびきを利用した実証事業」によるもので、1月29日にNLJ相模原センターで記者発表会を開催しました。
 今回、実証実験を行う同ソリューションは、従来のCO2排出量計算方法と比べ、高精度・高信頼性の位置情報を用いることで、より精緻な計算が可能になり、CO2排出量の削減に貢献します。将来的には、トラックの走行ログと物流事業者の配送情報を組み合わせることで、配送ごとや荷主企業ごとのCO2排出量の算出も可能になります。同社は、「CO2の削減だけではなく配送効率の向上など、運送物流事業者と荷主企業の双方に対して付加価値を提供できる」(桐谷社長)と説明します。
「みちびき」のセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)とGNSS測位信号の真正性を検証できる信号認証サービスに対応する共同開発した受信機を、NLJのトラックに搭載します。実際の商用走行ルートにて位置情報データを収集し、走行データの分析とCO2排出量の精度を検証します。
 今後、カーボンクレジット取引の普及に伴い、発生する可能性のある誤報告や意図的な情報操作によるCO2排出量の不正リスクに対処するため、NLJは改ざん不可能な位置情報を活用し、精緻で信頼性の高いCO2排出量データをいち早く提供することも検討していきます。


専用受信機が設置されたダブル連結トラック