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掲載日:25.09.03
自動物流道路/
社会実装に向け、つくば市の試験走路で実証実験~11月から実施予定
国土交通省が本年5月に設立した「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」は、11月から来年2月にかけて国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)の試験走路などで実証実験を行います。今回は、建設中の新東名高速道路区間で2027年度に予定している実証実験に先立って、既存の技術・施設において実験を行うものです。自動物流道路の実装に向けた技術的課題の検証や運用に必要な条件整理を行うことが目的です。インフラ側の必要面積や輸送効率などの観点から6つのユースケースを設定し、検証を行います。
6つのユースケースはつぎのとおりです(カッコ内は検証内容)。
①拠点での無人荷役機器による積卸し作業の効率化(=必要な床面積や作業時間などを検証)
②本線単路部での搬送機器の自動走行
(=速度や荷物重量の異なる搬送機器の自動走行状況、必要な道路幅、
走行環境、荷物への影響などを検証)
③本線単路部での異常検知と搬送機器の回避行動
(=異常発生時の検知能力、回避行動での走行技術や制御の精度を検証)
④本線単路部での搬送機器の通信安定性
(=トンネルなど通信環境が不安定な状況下で自動走行が可能かを検証)
⑤搬送機器の運行管理(=運行状況を管理するシステムの有効性と課題を検証)
⑥拠点での搬入車両の到着予定情報提供
(=車両の到着予定情報を受信し搬送機器へ指示。
車両の到着に合わせた搬送機器をスタンバイさせる運用を検証)
ユースケースごとに実証実験を行う事業者を公募しています。9月上旬まで公募を行い、9月中旬に採択結果を発表した後、実験準備(実施計画書の提出)に入ります。
実験は、トンネル部が11月19日~12月26日、2月2日~28日、直線部は12月15日~26日に予定しています。
自動物流道路(イメージ)