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物流用語に強くなろう:
掲載日:25.12.24

WES(倉庫運用管理システム、Warehouse Execution System)

 WESは、WMS(倉庫管理システム)と連携してWMSから提供される情報、具体的には入出荷、検品、ピッキング、梱包、在庫移動、棚卸などの情報を基に、データをリアルタイムで見える化・分析し、倉庫内のオペレーションの流れを最適化します。
 データには、設備の稼働状況や作業員の作業進捗も含まれており、リアルタイムに作業指示を出したり、作業の進捗を追跡したり、作業の優先順位付けも行います。つまり、変化する倉庫内の作業状況に合わせて業務の実行をサポートするため、システムメーカーによって倉庫統合管理システムと呼ぶものもあれば、倉庫実行システムと呼ぶものもあります。
 倉庫システムには、WMSやWESのほかに、WCS(倉庫制御システム、Warehouse Control System)があります。倉庫内のロボットやコンベア、自動搬送機器などの自動化設備をControl(制御)し、設備を最適に稼働させます。
 3つのシステムの位置づけは、WESがWMSとWCSの中間に位置する説が一般的ですが、WESがWMS(倉庫管理システム)やWCS(倉庫制御システム)の機能を兼ね備えているものもあり、WESが倉庫オペレーション全体を最適化する可能性を秘めているものの、まだ発展途上にあるようです。