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掲載日:25.12.24
特積み事業者4社/来年2月に企業横断型中継輸送の実証運行を開始
複数の特積み事業者による中継輸送の社会実装を目指すため、2024年11月に11法人で発足した「物流コンソーシアムbaton」は、26年2月から中継輸送の実証運行を開始します。西濃運輸と福山通運が藤沢・厚木~堺間、名鉄NX運輸とトナミ運輸が東大阪~葛西間でドライバー交替方式による企業横断型中継輸送を実施します。その後も対象路線の拡大などを検討します。
batonは、東京海上ホールディングスを主幹事に、今回実証運行を行う4社と第一貨物、トランコム、新潟運輸などが幹事会員として参加しています。参画している運送事業者が保有する約1万3000便に及ぶ輸送ルート、積載率、運行時間帯・曜日などの運行データを収集・分析し、全国の幹線ルートにおいて中継輸送を導入することで効率的な物流を実現できる路線を選定しました。運行データの分析結果や実際のオペレーションを通じて得られた知見を踏まえ、中継輸送時の「リスク負担ガイドライン」など各種ガイドラインを策定してきました。
11月20日に実証運行を行う4社の社長などが一堂に介して記者会見とトークセッションを行いました。今後は、実証運行の検証を経て、中継輸送用の共通データベース、複数の輸送便を組み合わせるアルゴリズムや各事業者が使用できるアプリケーションの開発を検討するとともに、参加企業の拡大を目指します。