物流現場訪問:
掲載日:25.12.24
日本通運/「引越サービスコンテスト全国大会2025」を開催~リーダーが技を競う
日本通運は、「引越サービスコンテスト全国大会2025」(NX Moving GP)を11月12日~14日にNX‐TEC伊豆で開催しました。全国7エリアから予選を勝ち抜いた8名が出場し、競技に挑みました。
〇心に残る引越しへ、均質化を水平展開
2018年、2019年に続く6年ぶり3回目の開催となりました。前回まではチーム制により技を競いましたが、今回は引越作業リーダーのみの参加としました。人手不足や働き方改革に伴い、他からの戦力を活用することが増えており、よりリーダーの重要性が増しているためです。
コンテストは学科競技(100点)と実技競技(500点)の構成で行われました。実技競技は、①挨拶・マナー・説明・作業前ミーティング、②養生設置・撤去、③ハンバーボックス・食器トランク・シューズボックスの箱詰め/箱出し、④2トントラック積卸し、⑤家財搬出・搬入・仮置き、⑥お客様応対シミュレーション、⑦大型家財の梱包・解梱・設置、⑧単身パックロールボックスの積卸し・輸送、⑨ベッド解体・組み立て、⑩大型冷蔵庫・ドラム式洗濯機の梱包・解梱・設置・説明(各50点)と多岐にわたりました。
競技時間の制約がある中、いかにお客様目線で、安全・安心に、そしてスタッフの効率性を重視するかという技を競いました。学科・実技ともに高いレベルにあるとの講評がなされました。
表彰式で、海野昭良執行役員は、「全国どこでも同じサービスとなる均質化の向上が大事。これを水平展開したい。今回、女性リーダーの活躍もみられた。今後もきめ細やかな引っ越し作業となる起爆剤になることを期待している。『感動を届ける、心に残る』引越をビジョンに掲げており、今回の経験を業務に生かし、ブランド価値を高めて欲しい」と要請しました。同社はオリコン引越満足度ランキングで4年連続1位を続けており、「今後も追随を許さないサービスにこだわっていきたい」と語りました。
優勝は福岡ロジスティクス支店作業調整センターの後藤敦さん(484点)、2位は横浜支店藤沢営業課の鈴木大介さん(473点)、3位は横浜支店川崎営業課の吉井友志さん(459点)でした。
優勝した後藤さんは、「ホッとした。皆さんの協力のおかげ。あいさつや応対は細かく意識した。競技時間も意識した。これに満足することなく、信頼される作業員になりたい」と語りました。
コンテストはオンラインで配信されました。満足度を高め、従業員の誇りとモチベーション向上につなげるとともに、ユーチューブの公式サイトで認知度を上げていくとしています。
NX-TEC伊豆
オンラインで全国に配信
作業手順や予定時間を説明する
階段に養生資材を設置
2トントラックでの積卸し
大型家財の梱包
優勝した後藤敦さん
出場者との記念撮影