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物流用語に強くなろう:
掲載日:25.12.03

CO2排出量算定方法(燃料法、燃費法、改良トンキロ法)

 CO2排出量削減への取り組みの第一歩は、自社の排出量を見える化することにあります。年に1回は現状を把握し、進捗状況を確認することが求められます。
 改正省エネルギー法では物流に係るエネルギー使用量の算定方法として、大きく次の3つの方法が採用されており、実態(輸送モードや輸送形態)によって使い分ける必要があります。

<燃料法>
 燃料使用量からCO2排出量を算定します。自社便、貸切便、共同輸配送などが主な適用対象です。最も精度が高いですが、混載の場合には荷主別按分が必要となるため、詳細はデータ把握が必要となります。
 ・会社(事業所)全体の燃料使用量だけを把握している場合
   ☆CO2排出量=燃料使用量×CO2排出係数
 ・車両ごとの燃料使用量を把握している場合は、
   ☆車輛別CO2排出量=車両別燃料使用量×CO2排出係数



<燃費法>
 燃費と輸送距離からCO2排出量を算定します。共同輸配送や一般混載などが主な適用対象です。実測で燃費が把握できれば精度が高いですが、混載の場合は荷主別按分が必要となるため詳細なデータ把握が必要となります。
 一定期間にどれだけの燃料を使用したかわかる場合は、

 ☆車両別CO2排出量=燃費(1キロメートルあたり燃料使用量)×輸送距離×排出係数

<改良トンキロ法>
 積載率と車両の燃料種類、最大積載量別の輸送トンキロからCO2排出量を算定します。燃料法や燃費法を利用することが難しい場合が主な適用対象です。トラックのみが対象となります。輸送トンキロに、省エネ法告示で定められたトラックの最大積載量と積載率から求められる数式により算出される燃料使用原単位を掛けて算定します。

 ☆CO2排出量=輸送トンキロ(輸送重量×輸送距離)×改良トンキロ法CO2排出原単位