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NXトピックス:
掲載日:25.12.03

NXグループ/「NXサステナブル・ソリューションフォーラム
『未来を運ぶ―お客様と共にScope3削減へ』」を開催

 ~サステナビリティ経営と事業の連携を通じ、サプライチェーン全体の脱炭素化を推進~

 NIPPON EXPRESSホールディングスと日本通運は、10月31日、東京・大手町プレイスにて「NXサステナブル・ソリューションフォーラム『未来を運ぶ―お客様と共にScope3削減へ』」を開催しました。会場には企業のサステナビリティ担当者を中心とした約140名が来場し、サプライチェーン全体のCO2排出削減に向けて、最新動向や具体的なソリューションに関する事例紹介が行われました。


日本通運 杉山副社長によるあいさつ

会場の様子


■開催の背景
 NXグループは、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、サステナビリティ経営を通じ2030年までに2013年比でグループ全体のCO2自社排出量(Scope1・2)の50%削減を目指し、2023年5月にはScience Based Targets initiative(SBTi)の認定取得に向けコミットメントレターを提出しました。さらに、今年6月にはNXグループとしてSBT短期目標の認定を取得し、国際基準に整合した排出削減の取り組みを加速しています。また、自社事業におけるCO2排出削減に努めるとともに、SAFの利用拡大や鉄道や船舶を利用したモーダルシフトを推進し、顧客のCO2排出削減に貢献する商品・サービスの創出に注力しています。今回、こうした取り組みを顧客と共有し、共創を通じてScope3削減を前進させることを目的に「NXサステナブル・ソリューションフォーラム」を開催しました。

■当日のプログラム
 第1部 基調講演・個別セッション
 ◎基調講演
 みずほリサーチ&テクノロジーズサステナビリティコンサルティング第2部
 プリンシパル 柴田 昌彦 氏
 テーマ:「Scope3削減の重要性とSBT認定~サプライチェーンで取り組む脱炭素経営~」
 ポイント:Scope3削減はグローバルなサプライチェーンで不可避のテーマであり、
      取引先との連携が競争力維持の鍵であることを強調。

◎企業講演

 テーマ1:NXのSBT認定と脱炭素戦略~企業価値を高める情報開示~
 ・NXHD 執行役員 サステナビリティ推進部担当/サステナビリティ推進部長 岸田 博子
  ポイント:NXグループのSBT認定を踏まえた脱炭素戦略と、企業価値を高める情報開示の方針
 ・アスエネFounder 代表取締役CEO 西和田 浩平 氏
  ポイント:Scope3・サプライチェーンにおける排出量の見える化・
       削減と非財務データ開示の重要ポイント

 テーマ2:NXサステナブル・プロダクト紹介
 ・日本通運 ネットワーク商品企画部長 秋山 清治
  ポイント:一次データに基づくサプライチェーン排出量算定の拡充と
       「エコトランス・ナビの有効性」

 第2部 パネルディスカッション
 モデレーター:NXHD 執行役員 岸田 博子
 パネリスト:
 ・商船三井 執行役員 チーフ・サステナビリティ・オフィサー 引間 透 氏
 ・成田国際空港 執行役員/サステナビリティ推進室長 田代 敏雄 氏
 ・タイガー魔法瓶 商品企画第2チーム マネージャー/
          真空断熱パネルプロジェクト リーダー 南村 紀史 氏
 ・大成建設 サステナビリティ経営推進本部 カーボンニュートラル推進部
       環境技術室長 竹尾 健一 氏

 議論の主な論点:海運・航空・製造・建設各分野の先進事例をもとに、持続可能な物流実現に向けた実装手段、サプライチェーン連携、データ活用、燃料・輸送モード転換の可能性を検討。具体的ソリューションへの関心が高く、活発な意見交換が行われました。

■参加者の声
・「Scope3の算出、削減の重要性とSBT認定の価値がよく理解できた。」(電機メーカー)
・「バックデータに基づく環境負荷分析が重要であることや、
 SBTなど欧州での動きを知ることができた。」(物流会社)
・「Scope3排出量開示にあたって、一次データの割合が重要であること、
 そのためには企業間の協働が必要であることを改めて理解した。」(レンタル会社)