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掲載日:25.11.05
国土交通省/大型車の車輪脱落事故防止で「緊急対策」を要請
国土交通省は、例年、大型車の車輪脱落事故が冬用タイヤへの交換から1~2カ月後に多く発生していることから、「緊急対策」を実施するよう全日本トラック協会などに通達しました。
タイヤ脱着作業管理表に沿って作業を実施し、その結果を記録させて適切なタイヤ脱着作業が実施されたことを確認すること、日常点検表を使用して「ディスク・ホイールの取付状態」の点検を確実に行うこと、増し締め実施後のホイール・ナットの緩みの点検を徹底することなどを求めました。
冬用タイヤへの交換作業は、積雪予報が発せられた直後に集中して作業ミスが発生しやすい状況にあることから、通常の降雪時期を待たず早期に交換するなど作業平準化も合わせて求めました。
2024年度の車輪脱落事故は120件(うち人身事故は3件)発生しています。国交省の検討会中間とりまとめ(22年12月)で、事故車両の多くにタイヤ脱着作業時のワッシャ付きホイール・ナットの点検、さび取り清掃や各部位への潤滑剤の塗布、ホイール・ナットが円滑に回るかの確認、タイヤ脱着作業後の増し締めが不十分であるなどの問題点が確認されています。