NXトピックス:
掲載日:25.11.05
日本通運/南海トラフ地震に備えた国際輸送BCPサービスをSMC社に提供
~災害時に「ものづくり」を止めない物流体制を構築~
NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社、日本通運は、FA機器の世界的トップメーカーであるSMC(本社=東京都中央区)と、国際輸送BCPサービスに関する協定を締結しました。本協定により、南海トラフ地震などの大規模災害時にも安定した国際輸送ルートを確保し、「ものづくり」を止めない体制を構築します。
(写真左から 日本通運執行役員 安藤恒夫、
SMC取締役執行役員 サミエル・ネフ氏、日本通運執行役員 奥平幸三)
【国際輸送BCPサービスの概要と特徴】
国際輸送BCP(事業継続計画)サービスは、日本通運が6月に発表したもので、全国の営業倉庫1,050拠点、全流通施設2,130拠点という国内最大級のネットワークを活かし、被災を免れた拠点や動線を活用して安定したサプライチェーンを確保します。日本各地の倉庫で荷受け・通関後、釜山へ転送。NX韓国の釜山港倉庫(BGLC倉庫)をハブとし、保税在庫管理や仕分けを行い、欧米・アジア・中東・アフリカなど世界各国への輸送ルートを確保します。さらに、釜山から仁川空港を経由した航空便利用も可能とし、緊急時の多様な輸送ニーズに対応します。同サービスは、輸出だけでなく海外から日本への輸入にもご利用いただけます。
【協定の概要】
SMCは半導体・自動車から医療・食料など幅広い分野の製造設備を動かすFA機器のトップメーカーであり、その製品は世界中の生産現場で不可欠な役割を果たしています。災害時に物流が途絶すれば、国内外の生産活動に大きな影響を与えるため、安定した輸送ルートの確保が不可欠です。同サービスの仕組みを高く評価し、「災害時にものづくりを止めない」という理念に共感したことから、本協定の締結に至りました。本協定では、SMCの国内6工場から各国への輸出貨物を対象に、平時・有事を問わず、安定した国際輸送を確保します。
両社は今後、防災訓練や運用検証を定期的に実施し、特定の港に限らず、複数の地方港での検証を行うことで、協定の実効性をさらに高めていきます。