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掲載日:25.10.01
ANA、セコマ、野嵩商会、DNP/北海道の牛乳などを沖縄へ即日空輸
全日本空輸(ANA)、セコマ(本社=札幌市)、野嵩商会(同=沖縄県宜野湾市)、大日本印刷(DNP)は、北海道で製造する牛乳・ヨーグルト・デザート類を、新千歳空港から那覇空港まで即日空輸し、翌日沖縄県で販売する取り組みを開始しました。
セコマが北海道豊富町および札幌市で製造した商品を輸送します。サロベツ牛乳、北海道生乳100%とよとみプレーンヨーグルト、とよとみミルクコーヒー、たまごプリン、ミルクプリンなどが対象です。ANAは、セコマの一部商品を昨年1月から稚内空港から沖縄県へ即日空輸を行っています。今回、大型機材が就航する新千歳空港からの発送に切り替え、コンテナ単位での輸送を実現しました。今後は輸送回数を増やし、総輸送量・取扱商品数を拡大する予定です。国内旅客定期便の昼間帯の床下貨物空きスペースを有効活用し、安定的な輸送体制を構築します。
輸送時にはDNPが開発した「DNP多機能断熱ボックス」を使用します。高い断熱・保冷性能を誇る断熱材を使用し、高い気密性を持たせた構造設計により、輸送時には電力を使わずに内部の温度を長時間一定範囲に保つことが可能です。パレットがそのまま1つ納まるコンテナ型で、輸送量を従来の約2倍に拡大しました。輸送した商品は、野嵩商会が展開する沖縄県のスーパーマーケット「フレッシュプラザユニオン」で到着翌日から販売します。
DNP多機能断熱ボックスを活用した航空輸送の様子