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掲載日:25.10.01

横河電機/荷積みの計画立案業務を独自開発したAIで自動化。大幅短縮に成功

 横河電機(本社=東京)は、子会社である横河デジタルが北越コーポレーション(本店=新潟県長岡市)の子会社である北越物流に対して、従来、長時間をかけていたトラックの荷積み計画作業について、独自開発した荷積み計画AIにより計画立案を自動化する実証実験を行い、大幅に作業時間を短縮することに成功しました。この結果を受けて、北越コーポレーションおよび北越物流は、YOKOGAWAが開発した当該AIを7月より正式に採用しました。
 北越コーポレーションの主な事業は、紙・パルプ製品の製造販売です。紙製品の出荷計画は、製品の形状、運搬する車両、届け先からの指定など、さまざまな制約条件があります。加えて、配送ドライバーの労働負荷が高まり過ぎないように、届け先をできる限り1カ所とし、複数になる場合はなるべく近隣にするなどの配慮も必要となります。従来の一般的な最適化技術では、目的や制約条件が複雑になるにつれて難易度が上がり、計画を立案するまでの時間が長くなります。荷積み計画業務は、考慮すべき条件の多さから業務を自動化することが難しく、後任の育成も容易ではないという課題がありました。
 同実証実験のために、YOKOGAWAのAIコンサルタントが高度な技能の保有者である匠の思考プロセスをヒアリングし、現場の状況をよく理解した上で、匠の思考プロセスを再現する荷積み計画AIを独自開発しました。

 主な成果は、

 ■出荷品、車両、届け先の指定する事項など複雑な条件を考慮しながらも、
  一度の荷積み計画作業を10秒以内で正確に立案できることが確認できた。

 ■匠ならではの「気遣い」も盛り込み、ドライバーへの負荷が高まりすぎないよう、
  各トラックの配送先を出来る限り1カ所に集約することや、複数の場合は届け先を近くにし、
  積載量も考慮した上で計画立案を行えることが確認できた。