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掲載日:25.10.01
いすゞ自動車/北海道に自動運転専用テストコースを新設
いすゞ自動車は、自動運転レベル4トラック・バスの早期実用化に向けた取り組みを加速するため、いすゞグループのいすゞ北海道試験場(本社=北海道むかわ町、IHPG)の敷地内に、自動運転専用テストコースを新設します。
将来的には、自動運転スタートアップ、自動車部品サプライヤー、交通インフラ業界など、いすゞグループ外の企業・組織が利用できるよう開放し、社会全体の自動運転技術の向上に貢献するとともに、自動運転ソリューションの早期の社会実装を目指します。2027年9月に本格的な稼働開始を計画しています。
新設するテストコースは、IHPGの敷地内に約19万㎡を新規に開発します。市街地、高速分合流、郊外路など各試験エリアを設定のうえ、さまざまな交通インフラを設置します。公道での実施が難しい高度なシナリオを安全に再現し、自動運転技術の評価・測定・検証を行うことが可能となります。26年夏に一部コースの使用を開始します。
国内商用車メーカー初の自動運転専用テストコースで、連節バスや大型トレーラーといった全長が長く車両総重量の大きなクラスの車両にも対応します。いすゞグループにおける自動運転技術開発の中核拠点と位置づけます。自動運転車両のセンサー・AI・制御技術の総合評価を行うとともに、国内外の拠点と高速ネットワークで接続し、リアルタイムにデータを共有・活用する体制も整備します。自動運転技術の研究・開発や実証実験を推進するオープンイノベーション拠点として活用するとしています。
IHPG内に新たに設置される自動運転専用テストコース(イメージ)