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掲載日:25.10.01
全ト協/賃金・労働時間実態調査~昨年の賃上げ率3%未満が55.4%に
全日本トラック協会は、2024年度版トラック運送事業の賃金・労働時間実態調査の結果を公表しました。24年4月以降に運転者の賃上げを「実施した」事業者は67.1%となりました。年収ベースでの賃上げ率は「3%未満」とする事業者が55.4%と過半数を占めました。また、賃上げを実施していない事業者の41.2%が「今後賃上げを行う予定」としています。
調査は24年5、6、7月の給与、労働時間、福利厚生の実態について24年10~11月にかけて実施したものです。調査対象4625社のうち、有効回答数は565社(12.2%)でした。
運転者の賃上げを「実施した」事業者が67.1%、「実施していない」事業者は20.2%、「無回答」12.7%でした。賃上げの内容(複数回答)は、「定期昇給」が54.6%、「ベースアップ」は62.3%、「一時金」が26.1%でした。
賃上げを実施した事業者のうち、年収ベースでの賃上げ率は「1%未満」が22.4%、「1%以上3%未満」が33.0%。「3%以上5%未満」が18.5%でした。全体の73.9%が「5%未満」、「10%以上」は5.3%にとどまりました。
今後の賃上げ予定について、「25年4月以降に行う予定」の7.9%を含め、41.2%が賃上げを行う予定と回答しましたが、「無回答」が58.8%と6割近くを占めました。
男性ドライバーの1カ月平均賃金は36万300円(前年比7.4%増)、賞与の1カ月平均額を加えると月額40万4100円(同6.3%増)、平均年齢は49.7歳(前年49.0歳)、勤続年数は15年1カ月(前年14年6カ月)という結果でした。