物流現場訪問:
掲載日:25.10.01
プロロジス/都市型「アーバン東京錦糸町1」~ECラボ開所式を開催
「プロロジスアーバン東京錦糸町1」(東京都江東区)のテナントの一つであるACEHIGH(エースハイ)は9月8日、オープンセレモニーを開催しました。同社はアパレル・雑貨等の輸出入とECを手掛ける企業で、関係者約200名が来場しました。セレモニーではインフルエンサーによるライブ配信を通じたプロモーション活動が行われました。
〇ECを手掛けるACEHIGHが事業展開
「プロロジスアーバン」は、プロロジスが東京、ロンドン、ニューヨークなど世界の人口集積都市でラストマイル支援の拠点として2020年に立ち上げた物流施設ブランドです。今回のイベント会場となった「プロロジスアーバン東京錦糸町1」は、国内7拠点目の都市型物流施設です。佐志田倉庫が所有する倉庫「錦糸町営業所」を同社との共同事業として24年にスクラップ&ビルドで開発しました。本年7月に竣工した5階建て、延床面積6470㎡のボックス型施設です。
1階は越境ECを取り扱う国際宅配企業が利用しています。3階は設備機器製造企業が入居し、機械設備のメンテナンスなどを行っています。4階は今回オープンセレモニーを開催した「CREOK LAB」が設置されています。同ラボはTikTokの国内総代理店であるCREOK(クレオク)が運営しています。TikTok Shopに特化した日本最大級規模のライブコマース基地として、約1000㎡のフロアに15ブースを設置しています。各ブースには照明・音響などを整えており、イベント当日もインフルエンサーによるライブ配信を通じたプロモーション活動が行われました。
スタートアップのEC企業では、撮影場所やノウハウ不足の課題、販促やプロモーションなどマーケティングが壁になることが多くありますが、クレオクはEC運営に詳しいスペシャリストやマーケティング指導、ブランド成長サポートに加え、物流も加えた一気通貫サービスを展開する計画です。同ラボで販売する商品は、女性向けアパレル、日用雑貨などが主流です。各ブースは製品の詳細情報をリアルタイムに配信するライブコマース専用スタジオとして利用されています。
プロロジスの中村明夫マネージングディレクターは、「マルチテナントとして設計しているため、スタジオでの利用は想定したものの、ライブ基地として本格利用は初めて。成約からわずか2カ月強、物件の引き渡しから1カ月で、ここまで本格スタジオを立ち上げられたことに驚いた」と話しています。
プロロジスアーバンのテナントは、ラストマイルでの最終拠点としての利用が多くを占める一方で、「都心の地の利を活かしたセントラルキッチンや、研究設備などの利用も有効だ」と中村氏は強調します。「今回のラボは新たな形のEC現場になるだろう」と期待を込めました。
プロロジスアーバン東京錦糸町1
ライブ配信を行うブースの様子。雑貨のプレゼンを行う
女性向け秋用アパレルの紹介
テープカット
プロロジス・中村明夫氏