物流情報ポータルサイト

25.09.03 自動物流道路/
社会実装に向け、つくば市の試験走路で実証実験~11月から実施予定
25.09.03 ヒューリックとJAL/
成田市下福田地区で国際物流拠点「WING NRT」を29年開業へ
25.09.03 植物油業界/物流持続性の向上を目的に協議体「油脂物流未来推進会議」を発足

最新業界動向:
掲載日:25.09.03

ヒューリックとJAL/
成田市下福田地区で国際物流拠点「WING NRT」を29年開業へ

 ヒューリックと日本航空(JAL)は、成田空港に近接する成田市下福田地区に、航空上屋施設(保税蔵置場)と物流施設を一体化した国内初の国際物流拠点「WING NRT(ウイング ナリタ)」の運営を共同で進めることに合意しました。
 空港内施設との一体運用によって、第3滑走路の供用開始によって見込まれる需要の大幅な増加の受け皿を確保しながら、空港外施設の特性を生かし国際競争力を飛躍的に向上させ、東アジアにおける航空貨物のハブ空港としての成田空港の位置づけを確立していきます。
 WING NRTは、半導体をはじめとする精密機器、リチウム電池、越境EC、医薬品などに加えて、輸出拡大を図る農林水産品の集積基地として、成田空港を通じて世界中の物流拠点とシームレスにつながる輸出入拠点の役割を担うと同時に、経済安全保障におけるサプライチェーンの国内回帰へ寄与することを目指します。全体土地面積が約45万㎡、建物面積は合計約42万㎡、上屋施設約15万㎡となる予定です。
 千葉県内で初めて地域未来投資促進法における重点促進区域として承認され、参画企業には税制・投資含めてさまざまな優遇措置が講じられます。千葉県、成田市をはじめとする空港圏自治体、国土交通省の四社協議会および成田国際空港(NAA)が連携して進めているエアポートシティ構想の中核として、多様な物流関連企業を誘致し、雇用拡大を図ることで地域活性化に貢献していく考えです。
 ヒューリックは、約45万㎡の用地を既に取得して造成工事を進めており、2027年の建築工事着手、29年の開業を目指し、開発計画を推進します。JALは、上屋施設に最先端のテクノロジー機器を導入するほか、医薬品専用定温庫、高機能冷蔵・冷凍庫などを完備することで、あらゆる物流ニーズに適応し、高付加価値サービスを提供します。両社は、開業後の施設運営や進出企業の誘致に共同で取り組み、成田空港と同街区を高頻度で結ぶ輸送サービスや街区内での貨物輸送サービスなど、運営形態を共に作り上げていきます。