最新業界動向:
掲載日:25.08.06
ニトリグループ/デバンニング作業の自動化実証開始~過酷な労働環境を抜本的に改善
ニトリホールディングス、XYZ Robotics(日本法人:東京)、ホームロジスティクスは、ホームロジスティクスが運営する幸手DCにおいて、XYZ Roboticsが開発したデバンニングロボット「RockyOne(ロッキーワン)」の実証実験を開始しました。実証実験は、特に重労働であるデバンニング作業の自動化を通じて、労働環境の抜本的な改善と省人化による生産性向上を目指すのが狙いです。
ニトリグループでは、2024年実績で年間15.5万TEUの輸入コンテナを取り扱っており、輸入したコンテナの大半を自社倉庫で保管するため、日々デバンニング作業を行っています。デバンニング作業は人手に頼らざるを得ず、5~6人1チームで対応していますが、夏場にはコンテナ内の温度が非常に高温になるため、労働環境の改善が大きな課題となっています。
今回導入したデバンニングロボットは、AIカメラによる自動判別とモーションプランニング技術を活用したロボット単独でのデバンニング作業を想定しています。従来は5~6人で行っていた荷降ろし作業を、ロボットと積み付け作業員3~4人で実施できるかどうかを検証します。これにより必要人員が減るとともに、過酷な労働環境をロボットが代替することで労災発生リスクの低減が期待できます。さらに、作業員が集まりづらい夜間帯にも稼働できるため、在庫補充作業の効率化やバース回転率の向上も見込めます。