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掲載日:25.08.06

森永乳業など4社/31フィートスーパーURコンテナを活用した日本初のラウンド輸送開始

 森永乳業、日本通運、JR貨物、日本石油輸送の4社は、流動食モーダルシフト推進協議会を結成し、7月1日から、31フィートスーパーURコンテナを活用した日本初のラウンド輸送を開始しました。
 対象貨物は、盛岡工場で製造する栄養補助飲料と、神戸工場で製造する流動食です。森永乳業専用の31フィート「スーパーURコンテナ」(日本石油輸送が所有する真空断熱パネルを採用。冷蔵コンテナよりも高い断熱性能を備える)を導入し、百済・大阪貨物ターミナルから仙台貨物ターミナルの固定ルートを往復利用するものです。
 今回の取り組みは、仙台と盛岡という異なるエリアを結ぶため、従来は空のまま回送されていたコンテナを効率的に移動させることで、輸送ルートを円(ラウンド)としてつなぐことを実現しました。これにより往路復路ともに積載率を高め、安定的かつ効率的なラウンド輸送を可能としました。
 東北地区発着の広域輸送ルートにおいてはドライバー不足が顕著であり、また、従来の鉄道コンテナを活用したラウンド輸送については往復の荷物の確保が難しく、往路と復路で異なる荷主を探すことにも労力を費やしていました。今回の取り組みによってこれらの課題を解決するとともに、環境面でもCO2排出量を約72%削減する効果を見込んでいます。


31フィートスーパーURコンテナ