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掲載日:25.08.06

国交省(国総研)/アジア-米国間のコンテナ貨物輸送動向、アジア発が16%増~リスク懸念から前倒し出荷が加速

 国土技術政策総合研究所(国総研)は、2024年(暦年)のアジア-米国間コンテナ貨物輸送動向を分析しました。アジアから米国への輸出量は1933万TEU(前年比16%増)、アジアへの輸入量は546万TEU(同7%増)となり、全体的に増加傾向にあります。中東情勢などの地政学的リスク、米国東岸ストライキ、関税引き上げといったサプライチェーンのリスクを踏まえ、荷主が前倒し出荷を加速したことが要因と分析しています。
 アジアからの輸出量のうち、東アジア(日本、韓国、中国、台湾)は1402万TEU(同14%増)、東南アジアは439万TEU(同21%増)でした。中国発が1144万TEU(16%増)で全体の59%を占めました。次いでベトナム発が280万TEU(27%増)。日本は韓国、タイに次ぐ5位で64万TEU(同6%増)でした。
 アジアの輸入量は、2017年から23年まで続いた減少傾向から増加に転じ、概ね21年の水準まで回復しました。このうち東アジアが201万TEU(同5%増)、東南アジアが201万TEU(同12%増)でした。中国着が161万TEU(同1%減)で全体の29.5%となり、前年の31.9%から2.4ポイント低下しました。次いで韓国が72万TEU(同28%増)、日本は3位の65万TEU(同4%増)でした。