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掲載日:25.07.02
タコグラフ工業会設立/製造事業者一丸で運輸DX推進
日本タコグラフ製造事業者工業会(東京都港区)は、タコグラフの製造事業者を中心に業界への貢献とタコグラフの価値向上を目指して、2025年3月3日に設立しました。6月11日に記者説明会を開催しました。
役員構成は、代表理事に寺澤敦志(矢崎エナジーシステム専務)、理事に森島敬一朗(データ・テック社長)と酒井健二(トランストロンシニアディレクター)の2氏、監事に根本敏則(敬愛大学特任教授)が就任しました。正会員は9社で、役員の所属会社3社とニシベ計器製造所、岡部メーター製造、二葉計器、システック、CENTLESS、NPシステム開発です。賛助会員は3社で、デンソーソリューション、ユーピーアール、渡辺精工社です。
タコグラフは1962年の法制化から60年以上にわたり、運輸業界の安全と安心を守り続けてきました。1999年にデジタルタコグラフが認可されて以降、デジタコデータは安全管理だけでなく、省エネの推進や勤怠管理、配送の効率化や業務改善など、さまざまな範囲で活用されるツールとなりました。
寺澤代表理事は「これまで現場の要望に応えて各企業が機能の向上に努めてきた。ただ、個々の企業の力ではクリアできない課題も山積している。運輸業界の人手不足や働き方改革、運輸・物流DXなどさらなる機能向上が求められている。同じような思いを抱いていたのが今日につながった。社会に貢献できる工業会となるよう頑張っていく」とあいさつしました。
来賓として招かれた国土交通省の谷合隆物流・自動車局安全政策課課長は、「自動車運送事業において何より大切なのは安全・安心の確保。デジタコは事業用自動車の適切な運行管理を行う上で重要な役割を担っている。運転者の勤務時間の適切な把握や安全指導にも有効。その普及促進を支援していきたい」と話しました。
(左から)酒井、森島、寺澤、谷合、根本の各氏