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掲載日:25.07.02

三菱ふそうと日野/統合最終合意を締結~来年4月に事業開始

 ダイムラートラック、三菱ふそうトラック・バス、日野自動車、トヨタ自動車は、6月10日、三菱ふそうと日野を統合する最終合意を締結しました。
 2社は対等な立場で統合し、新会社は2社を100%子会社とする持株会社として2026年4月1日に事業開始を目指します。ダイムラートラックとトヨタは、持株会社の株式をそれぞれ25%ずつ保有(残りは市場に放出)し、持株会社は東京証券取引所プライム市場への上場を目指します。
 同日、4社による合同記者会見を行い、新会社の代表者に就任する三菱ふそうのカール・デッペンCEOは「大きな転換期を迎え、前に進むことを決意した。2年前の署名以来挫折もあったが、共通の志、チャンスをつかむ意思にあふれていた」と振り返るとともに、販売店・代理店、従業員、株主、業界全体、社会にとってメリットがあること、特に業界全体にとっては「CASEを加速させること、脱炭素化の解を提供できる」ことを挙げました。
 事業開始までに社名、経営陣などを発表する予定です。今年後半に進捗状況を報告します。
 日野自動車の小木曽聡CEOは「スピード感・柔軟性をもって変革するには投資が必要となる。(統合は)千載一遇の機会」と述べるとともに、「事業会社の基盤を強固にする必要があり、統合後も個社としての競争力強化に取り組む」との意志を示しました。
 ダイムラー・トラックのカリン・ラドストロムCEOは、ダイムラーは大型に集中し、ふそうは小型で「メリットが限られていた」とし、「ディーゼル、バッテリー、水素燃料電池、水素エンジンを同時に技術開発するにはスケール(規模)しかない」と説明しました。
 トヨタの佐藤恒治CEOは、ダイムラーとトヨタは「CASE技術を基にサポートし、水素領域の社会実装可能性を追求していく」こと、今回の合意は「スタートであり、文化や考え方の違いをリスペクトする相互の努力を続ける」と述べました。


(左から)佐藤、小木曾、デッペン、ラドストロムの各CEO