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掲載日:25.06.04
コカ・コーラと豊田自動織機/国内初“4本フォークタイプ”のトラック荷役対応の自動運転フォークリフトを本格稼働
コカ・コーラ ボトラーズジャパンと豊田自動織機は、「コカ・コーラ ボトラーズジャパン白州工場倉庫」(山梨県北杜市)において、豊田自動織機が開発した国内初の“4本フォークタイプ”の「トラック荷役対応自動運転フォークリフト」の本格稼働を、5月9日から開始しました。
飲料業界では、フォークを2つのパレットに同時に差し込んで荷役・搬送することが多く、その際に使用するフォークリフトを完全自動運転するものです。フォークリフトの運転やトラックへの積み込み作業を完全無人化することが可能となりました。
2024年9月より実証実験を重ねてきましたが、トラックに積載する時に発生する数ミリ単位の荷ズレが荷崩れなどの要因となるため、自動荷役の精度向上が課題となっていました。そこで、トラックへのアプローチ制御やサイドシフト機構に改良を加えて、パレット間に隙間をつくることなく高い精度で積載する技術を確立しました。人手による作業と同水準の積み付け品質を保つことができ、自動運転フォークリフトにおいても安全性を確保した荷役・搬送作業が可能になりました。今後は、特に人員確保が難しい夜間の出荷体制を強化するため、昼夜を問わず稼働可能な運用を進めるとしています。
また、同倉庫では、「自動倉庫化」推進の一環として、既に製品製造から倉庫保管までの工程の自動化を完了しており、今回の本格稼働によって製造から出荷に至るまでの全工程の自動化を実現しました。
トラック荷役対応自動運転フォークリフト(4本タイプ)