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掲載日:25.06.04
DNPとDNPロジ/メディカルヘルスケア業界向けの物流拠点を都内に開設
大日本印刷(DNP)とDNPロジスティクスは、4月1日に、メディカルヘルスケア業界向けの物流拠点として「小豆沢(あずさわ)センター」を東京都板橋区に開設しました。同センターは、強固なセキュリティ管理体制を備え、「医薬品卸売販売業」、医薬品の包装・法定表示を製品に貼付するなどの「医薬品製造業(包装・表示・保管)」の許可を取得しています。
医薬品・医療機器の流通において、安定的な物流と厳重なセキュリティ管理体制を備えた物流拠点の必要性が高まっています。DNPロジは、各物流拠点でプライバシーマークを取得してきた“情報管理”や印刷事業で培った”製造・流通加工”の強みを活かして、「メディカル物流アウトソーシングサービス」を提供しています。製薬会社や検査薬・医療機器のメーカーなどに向けて、医薬品・医療機器の保管からセット作業、配送まで対応し、各企業の間接業務の削減や物流の効率化・コスト低減に貢献していくとしています。
小豆沢センターを活用した同サービスの提供により、2030年度に年間30億円の売上を目指すとともに、同センターでの「医療機器製造業」と「医薬品店舗販売業」の許可取得を目指します。
DNPロジは、国内6拠点(草加、川越、小豆沢、中部、関西、九州)で同サービスを展開しています。医薬品・医療機器の保管から、二次包装・流通加工、輸送、販売(通販受託/今年度内に開始予定)まで対応します。医薬品流通において、東西の拠点と全国の物流網を活用することで、自然災害時などにおける事業継続計画(BCP)にも対応しています。
小豆沢センターの業務風景