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最新業界動向:
掲載日:25.06.04

LEVO/コンサル事業強化、EV車両選定や運用方法を提案
~CO2削減計画も支援

 環境優良車普及機構(LEVO)は、3年前に開始したコンサルティング事業を強化します。現在実施している3つの支援策(CO2排出量算定支援、エコドライブデータ活用サポート、EV導入コンサル支援)の一環として、EVとディーゼル車とのトータルコスト比較を行います。さらに、これら3つの支援を組み合わせて、CO2排出削減目標・計画策定のトータル支援(中小企業版SBT申請支援など)を開始します。
 EVとディーゼル車とのトータルコスト比較は、事業者の運行形態を踏まえてイニシャルコスト、ランニングコスト、補助金などを試算し、トータルでEVが優位になる導入方法や運用方法を提案します。ディーゼル車を使用する運行形態が、比較的走行距離が長く、低速走行や発進・停止を繰り返して燃費が悪い場合には、国および自治体の補助を受けてEVを購入し、普通充電器を導入することで、イニシャルコストの回収とトータルコストの低減が期待されます。
 LEVOが執行する補助金を申請したトラック事業者にアンケート調査を行ったところ、車両や充電器の仕様選定や運用方法のサポートを望む意見が多かったためです。
 CO2排出削減目標・計画策定のトータル支援は、パリ条約で定められたCO2排出量の年4.2%削減に向けて燃料消費量の年度ごとの目標を設定し、削減手法を策定するとともに、導入効果や導入費用の算定、計画に対する達成度評価を行います。
 SBT(Science Based Targets)は、企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のことです。中小企業版SBT申請支援は、今後、大手企業にScope3を含む温室効果ガス排出量の開示が求められると、協力会社などにも要請が及び、排出量算定が必要になることを見通した取り組みです。