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掲載日:25.06.04
NX総研短観/国内荷動き指数、4~6月は小幅上昇の見通し
~運賃は上昇圧力継続
NX総合研究所は、企業物流短期動向調査(3月調査)の結果を公表しました。国内向け出荷量の動向について、1~3月実績の「荷動き指数」が、前期(10~12月)実績から横ばいの△11となり、4~6月見通しは△9とし、2ポイント上昇するとしました。
「荷動き指数」は、2023年1~3月実績以降9四半期連続で2桁のマイナスとなり、低迷が続いています。4~6月見通しでは上昇すると見込むものの、下振れの可能性が高いとしています。
業種別に見ると、前期から1~3月実績への推移は繊維・衣服が△30→△5、木材・家具が△23→0、一般機械が△21→△5へ上昇するなど、全15業種中6業種で上昇した一方、窯業・土石△22→△47、消費財卸△8→△26と悪化するなど、8業種で低下しました。
輸送機関別に「利用動向指数」の推移を見ると、1~3月実績は全機関で低下、4~6月見通しが一般トラック、特積みトラック、鉄道コンテナ、国内航空の4機関で上昇します。
輸出入貨物量の「荷動き指数」の推移を見ると、1~3月実績は外貿コンテナの輸出が△9→△1、輸入が△9→0、国際航空の輸出が△11→△4、輸入が△15→△9と全機関で上昇しました。4~6月は低調な動きと見通しています。
トラック運賃・料金の動向について、4~6月見通しは、一般トラックが48→51へ、特積みトラックが39→44へ上昇圧力の強さが継続すると見通します。倉庫保管料、物流コスト割合は横ばいで推移すると見通します。