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掲載日:25.05.07
キッコーマン/需給調整システムの運用開始
~需給調整を自動化して在庫適正化を実現
キッコーマン食品は、需給調整の自動化により、在庫の適正化を実現する需給調整システム「Naries」(ナリエス)の運用を4月に開始しました。
「Naries」は、キッコーマン食品がMt.SQUAREの支援を受けて開発したシステムです。時系列モデルを活用して、過去の出荷データから将来の出荷量を自動で予測し、在庫を補充する生産計画を自動で立案します。また、一度立案した計画と実績の差異を日々監視し、将来の欠品・過剰在庫を予知してアラートを発出し、生産計画を見直すアクションにつなげます。これらにより在庫の適正化を実現するシステムです。
これまで需給調整や日々の監視業務は、“ヒト”が行ってきました。需給調整を自動化することで、業務負荷の軽減を図るだけでなく、“ヒト”の力量差に起因する業務の属人化をなくし、ヒューマンエラーのない高度な需給調整業務を可能にします。
同社は、2024年1月よりシステム構築のプロジェクトを開始し、2025年1月よりテスト運用を行いました。出荷量の自動予測、生産計画の立案業務で運用可能であることが確認できたため、4月より運用を開始しました。