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掲載日:25.05.07
三菱重工業など/自動運転トラック向けに合流支援情報提供システムを納入~高速道路本線への安全・円滑な合流を支援
三菱重工業と三菱重工機械システムは、3月3日から新東名高速道路(駿河湾沼津SA~浜松SA間)で実施する国内初となる自動運転トラックの実証実験に参画し、「合流支援情報提供システム」を納入しました。
同システムは、高速道路本線を走行する車両の情報を、合流しようとする自動運転トラックに送信します。本線道路側にセンサーを一定間隔で配置し、センサーから入手した情報を、路側処理装置を介して自動運転トラックへ提供するシステムです。加速車線に入る前から本線の走行状況がわかるため、余裕をもって本線合流地点に狙いを定めて合流速度を調整し、本線走行車両に支障などを及ぼすリスクを下げ、自動運転トラックの安全・円滑な本線合流を実現します。
三菱重工機械システムは、車両検知センサーシステムと路側処理装置を開発・納入しました。このシステムが提供する情報は「ETC2.0」や「ITS Connect」(自動車同士が直接通信し周辺情報が得られる)など専用の受信機があれば、非自動運転車両でも受けることができます。
実証実験は、平日の深夜時間帯(年末年始・GW・お盆など混雑時を除く22時~5時)に第1通行帯を自動運転車優先レーンとして設定し、公道走行を行います。合流支援情報提供システムのほか、自動運転車優先レーン走行、自動発着(自動駐車、自動発進)、先読み情報提供システム(工事規制情報などの先読み情報を路側機から受信)などの技術を検証します。国の「デジタルライフライン全国総合整備計画」の一環としての取り組みです。
車両検知センサー