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掲載日:25.05.07

日本通運/物流Webアプリ「DCX」で、AIを活用した出荷予測サービスを開始

~D2C向けの在庫管理を強力にサポート、AIで精度の高い出荷予測を実現~

 NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社、日本通運は、4月3日、D2C(Direct to Consumer)向け物流Webアプリ「DCX(デジタル・コマース・トランスフォーメーション)」において、AIを活用した出荷予測サービスを新たにリリースしました。

(DCXによる出荷予測サービスの概要)


■サービスの背景
 ECサイトの運営や取引先へのスムーズな納品に欠かせないのが、適切な在庫管理です。売れ残りによる過剰在庫や、品切れによる販売機会の損失を防ぐため、過去の出荷実績に基づく最適な発注数量を算出する必要があります。しかし、従来の管理方法は長年の経験と勘による属人的な作業が多く、正確性や効率性が課題となっていました。
 日本通運はこれらの課題に解決するため、D2Cを推進する事業者向けに、入出荷履歴や在庫明細をリアルタイムで確認できる物流Webアプリ「DCX」を2023年4月から提供しています。そして今回、蓄積された過去の出荷データを活用した「AIによる出荷予測サービス」を新たに開発しました。

■「DCX」が提供するAIを活用した出荷予測サービス
 物流Webアプリ「DCX」では、在庫管理を委託されている顧客に対し、蓄積された過去の出荷データを基に、AIを活用してアイテムごとの月別出荷数量を短時間で予測することが可能です。加えて「DCX」のオプションメニューである「Business Insight」を活用し、「エリア別の出荷状況」や「期間別の在庫量」など、必要なデータをサブスクリプション(定額課金)サービスにて、販売やマーケティングの分析に利用できます。
 出荷予測サービスでは、最大3カ月先までの出荷数量を、上限から下限までの3パターンで予測することができます。さらに、過去のセールやキャンペーンなど予測における「例外値」の除外や、対象の納品先の特定など、様々な視点から予測精度の改善や検証を行う仕組みも設けています。
 「DCX」を活用した在庫管理は、NXグループの経験やノウハウを活かしながらオペレーションを実施しているため、正確な出荷予測を算出するための物流データについても、鮮度や精度の高い情報を蓄積することができます。

■DCXに関する同社ウェブサイト
https://www.nipponexpress.com/dcx/jp/top/index.html