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NXトピックス:
掲載日:22.08.03

NXアメリカ/北米発アジア向け、メキシコを経由した新たな複合輸送サービスを開始~北米西岸の港湾混雑を回避するBCP対応サービス

 NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社、NXアメリカは、米国・カナダからアジア向けに、メキシコを経由する新たなBCP対応複合輸送サービス「US EXPORT SERVICE Via MEXICO」(略称:U.S.E.ME)を開始しました。


図1 BizXaaSMaPのごみ収集における活用イメージ
(U.S.E.ME サービスルート図)


【サービス概要】
 A.サービス名 「US EXPORT SERVICE Via MEXICO」(略称:U.S.E.ME)
 北米(米国・カナダ)の各地から、陸路でメキシコのサンルイスポトシの自社倉庫までトレーラーで輸送し、コンテナ船へ積み替え、メキシコのマンサニージョ港から日本を含むアジア各国の港まで海上輸送するBCP対応の複合一貫輸送サービスです。

 B.特徴
(1)安定したリードタイム:米国西海岸の港湾混雑を回避し、
   安定したリードタイムによる輸送サービスの提供が可能です。
   リードタイム(例):シカゴから横浜港まで37日程度
   (西海岸経由(鉄道&陸送)で輸送した場合、40~60日程度のリードタイム
   (2022年6月現在、同社の輸送実績に基づく))
(2)NXグループによる高品質な一貫輸送:NXメキシコがHouse Waybillを発行し、
  発地から着地まで一貫して輸送責任を明確化することで顧客に安心のサービスを提供します。
(3)柔軟な集荷対応:米国・カナダの主要各都市から、
   顧客の指定日に応じた集荷対応が可能です。
   *主な集荷対象エリア:トロント、ミネアポリス、シカゴ、インディアナポリス、
   デトロイト、コロンバス、シンシナティ、ナッシュビル、アトランタ、
   ヒューストンなど

【サービス開発の背景】
 北米西岸の港湾混雑に起因して、本船スケジュールの変更や遅延が発生し、新たなスぺース確保が難しいことに加え、積み替えする鉄道ターミナルの混雑や、トレーラーのドライバーが不足するなど、物流に大きな影響が出ています。また、北米西岸労使交渉による港湾ストライキ発生のリスクも懸念され、先行き不透明な状態が続いています。
 NXアメリカは、顧客のサプライチェーンを維持するためのBCP対応サービスとして、米国西海岸の港湾混雑を回避し、スペースを確保しやすいメキシコを経由した新たな複合輸送サービス「U.S.E.ME」を開発しました。安定したリードタイムで確実な輸送を提供するとともに、メキシコで唯一自社運営倉庫を有する日系企業の強みを生かし、NXグループによる高品質な一貫輸送サービスを提供します。
 また、日本通運は、北米西岸の港湾混雑を回避するため、日本発、メキシコを経由する北米向けのサービスを2021年8月に開始していましたが、今回のサービス「U.S.E.ME」により、日本発、北米発の双方向で、メキシコ経由のサービスが利用できることになりました。