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掲載日:20.11.04

SIPスマート物流サービス/標準化ガイドライン策定

 SIPスマート物流サービス管理法人の港湾空港技術研究所は、「商習慣改革・標準化検討WG」の審議を踏まえ、標準化ガイドライン案を作成し、意見募集を開始しました。
 標準化ガイドラインは、①プロセス標準、②メッセージ標準、③コード標準からなり、プロセス標準は共同輸送・共同倉庫・予約受付制度・商流情報(ASN)の活用・検品レスに言及しています。
 プロセス標準は、物流生産性向上を企図したプロセスに対して、代表的なメッセージの流れを表記したものです。運送計画や集荷、入出庫、配達といった物流プロセスの流れやルールを定義します。プロセス標準を設定し、複数の荷主からの貨物を同じトラックで輸送する「共同輸送」、複数の荷主からの貨物を同じ倉庫内で保管する「共同倉庫」、先着順の荷降ろしでなく到着時間および着バースを予約制にする「予約受付制度の導入」、ASN(事前出荷情報)を入荷計上や伝票照合に使用して省力化する「商流情報の活用・検品レス」の業務の流れを標準化するものです。
 メッセージ標準は、運送計画情報や出荷情報、運送依頼情報のメッセージを定義します。これは、競争領域と非競争領域の境界で主に荷主と物流事業者がスマート物流データ基盤(プラットフォーム)を使って物流改革を継続的に実行することを想定しました。
 コード標準は、日付表現や場所コード、企業コード、商品コード、出荷梱包コードを定義します。
 これにより、スマート物流サービスの参加者は、単一(または業界ごと)のプラットフォームを共同で利用し、既存の電子商取引システムと連携させて物流の革新を実現します。
 今後、日用消費財、ドラッグストア・コンビニ、医薬品医療機器、地域物流のプロトタイプモデルをそれぞれ構築して実証実験を行い、物流生産性向上のメリットを享受することで社会実装を目指します。