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掲載日:20.10.07

JILS/ロジスティクス大賞~今年度はピッキングロボットの開発

 日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は、2020年度ロジスティクス大賞の受賞事例を決定しました。Kyoto Roboticsと日用品卸PALTACの「日用品卸センターの省力化・自動化における知能ピッキングロボットの活用」が大賞に選ばれました。
 日用品を取り扱う物流センターでは、商品の約半分、1万SKUが毎年リニューアルされ、商品マスタデータの登録・管理が難しく、ロボット導入が困難となっていました。そこで、3年近くかけてロボットの改良を繰り返し、SKU比で99.5%の認識率となる商品マスタデータを作成し、1時間当たり処理能力700ケース以上の無人自動ケースピッキングロボットを開発しました。これにより、庫内作業の自動化、商品マスタデータを利用したトラック配送予約のための体積計算など、積み付け効率も向上させました。
 SDGs環境賞には、豊田自動織機による「貨物自動車の累積積載率データ取得および分析による物流CO2削減への取り組み」が選ばれました。豊田自動織機は、フォークリフトに装備された荷重計とトラックの輸送に関する各種マスターデータを連係、輸送効率を示すロードファクターの算出を可能にし、改善策立案の補助ツールとシミュレーションツールを作成し、CO2削減改善策の効果を定量的に把握できるようにしました。
 業務革新賞には、加藤産業の「全国物流拠点の物量予測・出荷生産性改善レベルのボトムアップ・標準化の取り組み」が選ばれました。AIを活用した業務プロセスを導入し、物量予測や人員配置予測の精度向上、管理工数削減、商品配置最適化により生産性の向上を実現したものです。
 受賞記念講演は、10月23日に開催されるロジスティクス全国大会2020(オンライン講演)で行われます。