物流情報ポータルサイト

25.09.03 自動物流道路/
社会実装に向け、つくば市の試験走路で実証実験~11月から実施予定
25.09.03 ヒューリックとJAL/
成田市下福田地区で国際物流拠点「WING NRT」を29年開業へ
25.09.03 植物油業界/物流持続性の向上を目的に協議体「油脂物流未来推進会議」を発足

物流用語に強くなろう:
掲載日:25.07.02

スマートフードチェーンプラットフォーム(ukabis)

 農水産物の生産から加工・流通、販売・消費、資源循環、育種/品種改良までのさまざまな情報(データ)共有を可能とする情報連携基盤(プラットフォーム)のこと。
 内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期(2018~2022年度)で開発され、これにより需要と供給のマッチングの高度化、物流の最適化(共同物流など)による食品廃棄ロスの削減、トレーサビリティの確保による食の安全性担保などが可能になります。
 物流に関しては、ukabisを活用することにより、産地で出荷量を分析して最適なルート算出ができるようにしたり、卸売市場と小売店間では、出荷量予測と需要予測を組み合わせることにより出荷のタイミングを最適化することが期待されます。
 SIPでは、産地独自の個体識別番号と標準コードに基づく商品との紐づけ、ロット番号とパレットID、トラックナンバーの紐づけ技術、使用済みパレットの位置特定による回収技術、パレットIDを用いた検品技術などが開発されました。これをもとに、産地から出荷拠点(ストックポイント)、幹線輸送、帰り便、個店配送時それぞれの場面で共同輸送(トラックの共同利用など)の実証実験が行われました。
 ukabis(ウカビス)は、陸の恵みである五穀豊穣の神である宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)と、海の恵みである豊漁の神である恵比寿天にあやかった造語です。
 2025年4月に策定された農林水産省地球温暖化対策計画において、ukabisを活用してデータ連携により農水産物・食品流通を高度化するため、オープンAPIの開発や実証に取り組んでおり、日用品との共同物流や流通各段階でのCO2排出量の見える化を推進していくと記されています。